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各国女性議員や市民団体との連携
■2009年1月 国際シンポジウム

国際シンポジウムは盛会のうちに終了しました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
参加者は予想した100名をはるかに超え、140名余りの参加者があり、北海道、山形、大阪、富山、松江、広島、四国は愛媛など遠方からの参加者もありました。

ルワンダのアリス・カレケジさんは、目にも鮮やかなブルーの民族衣装をまとって頭には真っ赤なターバンを高々と巻き、颯爽と登場、パワーポイントを使って、熱の入った報告でした。アリスさんは、ルワンダ駐日大使のお連れ合いで、国際弁護士。スウェーデンのイエテボリ大学で、ジェノサイド後の裁判について、博士論文を執筆中です。

1994年のジェノサイドで、たくさんの男性たちが殺されて、その後の再建を女性たちが担ったという話をされました。女性たちが、「みんな一緒」という意味の全国的な連合組織を作って、たくさんの利害が対立する人々が、一つにまとまって、政府にモノが言えるようになった。民族や政党の違いを超えた共通項である平和や、女性に禁止されていた相続権の女性への拡大などをテーマにして全国運動をしたそうです。新憲法では男女平等がうたわれ、すべての政策決定の場に女性が30%以上いなくてはならないというクオータ制が明記されました。

カーリ・ヒルトさんは、駐日ノルウェー大使館で、文化、広報、報道担当の参事官。1960年代に地方議会に女性が進出。1970年代には国会に女性が進出。1980年代に、男女平等法を改正して40%のクオータ制を明文化した。育児休暇などはコストがかかるが、女性が企業に進出することが、経済効果を上げる。母親の85%が仕事を持っている。閣僚は19人中9人が女性、大学教員は22%、市長は23%。現在、特殊出生率は、1.9に上っている。

さらにノルウェーでは、男女平等は経済的な投資であり、女性が経済界に進出できないと損失だとされ、現在、会社の取締役の40%を女性とするクオータ制が実行されているとのことでした。

韓国のチャン・ジョンファンさんは、駐日大韓民国大使館の立法官。今回のシンポジストただ一人の男性。日本語で、がんばって話してくださいました。元は国会の職員。比例区がクオータ制になったために、女性議員が増えた。13.7%になり、日本を抜いてしまった。以前、ハンナラ党がクオータ制をやめると言ったときに、全国の女性団体が連帯して、「落選運動」などで徹底抗戦した。チャンさんは、図表入りの充実した資料を用意してくださり、大変好感を持たれました。

後藤政子さんは、東京外語大で、ラテンアメリカ現代史を専攻。神奈川大学スペイン語学科教授で、女性大統領を出現させたチリのことを話していただいた。バチェレ大統領の誕生は、彼女の資質が大きい。女性閣僚を半数にする公約どおり、はじめは11人いたのだが、今は9人になっている。もともと社会党と共産党が強かった。大統領が女性になっても、働く女性に数は、まだまだ少なく、クオータ制も導入されていない。パワーポイントによる詳細なわかりやすい解説で、遠い南半球のチリの国が身近に感じられる素晴らしい報告でした。

赤松良子さんは、「世界は進む、日本は進まず」というタイトルだが、私は、オプチミストだから「進んで行こう」の話をしたい、と始めました。戦前に婦選獲得同盟ができたあたりの婦人参政権の歴史から、小泉チルドレンによって、戦後の初めての選挙での女性の進出を凌駕したところまでの女性たちの歩みをわかりやすく話された。「1946年4月10日が初めての女性参政権に基づく選挙だった。それにちなんで、4月10日から、一週間が女性週間となっている。私が、婦人少年局にいたときに、毎年その時期にポスターを作る。ある年、女性を議会に送ろう、というようなスローガンを上司に上げていき、課長、部長ぐらいまでOKだったが、その上の幹部がダメと言った。理由は『今年は選挙の年だから』。選挙の年こそ必要な啓発なのだが、女が出てきたら、男が出にくくなるというのでしょう。本当に男社会だった」

質疑応答の時間にも会場からたくさんの手があがりました。以下要約です。

ルワンダでは、1996年ジェノサイド法ができた。それまでは、強姦は軽く見られていたが、強姦被害者のところに国会議員を連れて行って聞き取りをしてもらったりなど、指導的立場にいる男性に、この被害の深刻さを理解させる取り組みをし、「カテゴリ4」から「カテゴリ1」(最高に重い刑)にまで上げることができた。 後藤さんによると南米の国々の中では、コスタリカは、クオータ制も女性省もあるが、残念ながら女性の地位は高いとはいえない。キューバの方がずっと進んでいて、女性の国会議員比率が44%に昇っている、とのことでした。

赤松さんは、WINWINは、女性たちにはお金がないという現実があるから、資金援助をしようと99年に始めたが、お金が集まらなくなってきてしまったので、解散も視野に入れた話し合いをし、今は、インターネットでこの人なら推薦できます、という情報を送ることで活動を続けている、と話された。

話に熱が入って30分オーバーしてもだれも立ち上がることなく、引き続きの交流会も60名以上の参加があり、用意したお菓子類が足りなくなるほどの盛会でした。お茶やジュースで乾杯のあと、今回のシンポジウム開催にあたって後援してくださった団体や個人からのアピールが相次いで、和気あいあいのうちに幕となりました。

参加者一同によって承認された宣言文は今後世話人会が、確実に政府の各部署に届けていくことを決定しています。これについては又ご報告します。

このシンポジウムを報道したサイトには以下がありますので、ご参照ください。
ルワンダの奇跡――女性進出いまや世界一!(1月30日)
女性の政治参加「世界は進む 日本は進まず」―都内で国際シンポジウム(1月27日付)
Fem-News ブログ(1月26日付)
最後に、当日ボランティアで通訳をお引き受けくださった皆さま、素晴らしいシンポジストの皆さま、ありがとうございました。この成果を今後、この日本における政策決定の場への女性の参加のスピードを上げジェンダー平等な社会作りへと活かして行きたいと決意を新たにしています。
写真撮影(一部) 高橋三栄子

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