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増やせ女性議員!なくせ女性ゼロ議会キャンペーン(ゼロ撲)
■2006年9月 ヌエックワークショップ報告

ヌエックワークショップ報告

独立行政法人:国立女性教育会館(通称ヌエック)が主催し毎年夏に開いてきた「男女共同参画のための女性学・ジェンダー・交流フォーラム」は事業名称を「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム」と変更。昨年までと大きく違う点は「女性学・ジェンダー」という文言を削除したこと、ワークショップ参加要綱の要件としてテーマを(1)女性のキャリア形成とチャレンジ支援、(2)科学技術分野への女性の参画、(3)防災と女性、(4)地域の活性化と男女共同参画、(5)環境分野への女性の参画、(6)女性関連施設・女性教育施設の役割、と限定し、ご丁寧に「裁判などの係争中の案件にかかわっていないこと」の一文が入っている。これまでのヌエックが果たしてきた全国の女性たちの自由な交流と連帯の場の提供という役割から、大きく後退したといわざるを得ない。ちなみに昨年度は「21世紀の男女平等・開発・平和 −新たな未来に向かって」の副題だけでワークショップ要件などは一切なかった。

さらに募集要項の最終確定が7月10日過ぎ、応募締め切りは7月22日(抗議を受けて8月4日に延長)というタイトな日程の中で当初はフェミ議連としての参加を危ぶむ声があったが、こういう時期にこそ私たちの参加する意義があるのではないかとのゼロ撲チームからの意見に背中を押されて参加することに決定。テーマは「社会教育・市民活動と女性の政治参加」呼びかけ文には「社会教育施設や女性関連施設を活用しての男女共同参画社会への道筋を考える」とした。当然このフォーラム参加人数も半減。会場では昨年までの活気はあまり見られなかった。

当日のワークショップ参加者は会員スタッフを含めて30人弱。3人の話題提の後、机を囲んでのグループディスカッションと全体報告、意見交換を行った。進行は今年からフェミニスト議員連盟の「なくせ女性ゼロ議会!増やせ女性議員キャンペーンチーム」のリーダーとなった神永礼子さん。

瀬野喜代代表(荒川区議)から挨拶、自己紹介を含めて荒川区の保守的な土地柄や、30人中7人の女性議員が必ずしもジェンダーの視点を持った人ばかりではないこと、来年の選挙では保育園活動の仲間から新人女性を出したかったが、男性の新人が大勢出るとのことで出馬が危ぶまれているなどが報告された。自分が議員になったことで市民活動をつなげ強化することに役立ったとの自負があるがもっともっと市民活動をする人が候補者を応援する必要があると訴えられた。

次に小磯妙子さん(横浜市フォーラム労働組合書記長)は11ページに及ぶ資料に基づいて国の基本計画に縛られる自治体の施策、社会教育施設としての公民館の変容の歴史などが報告された。国の第1次男女共同参画基本計画から5年、05年には第2次基本計画が策定されたが内容的には大きく後退している。先にあった「憲法、教育基本法にのっとり」とか「ジェンダーの視点に敏感な」という言葉が消え、ジェンダーの言葉の定義や「この言葉を適切に使うべき」という文言が入っている。当然自治体の公の施設としての女性センターの事業は、こうした計画にのっとることで実施事業が制約されることが悩ましい、と職員としての本音を話された。 また1965年の国立市立公民館の婦人教室の事業計画が示され、言葉は古いがその内容は女性が生活の中から問題意識を持ち社会を変えていく、主体を育てるという意気込みが感じられる。三多摩地域のこうした活発な公民館活動から女性が育ち、女性議員が多数進出している現在があるのではないかと指摘された。最後に女性センターで働く非正規の女性職員の劣悪な待遇と、女性の経済的自立を促すセンター事業の矛盾も考えてほしいと付け加えられた。

急遽参加できるようになった貴谷麻以さん(まつえ男女共同参画ネットワーク代表)は、人口70人の島根県、19万人の松江市と人口密集地帯とは抱える問題が違うという前置きの後、松江市内の37のあらゆる女性団体のネットワークの代表の立場から簡単な問題提起をされた。男女共同参画基本法ができて10年たっていない。ジェンダーという言葉は まだ女性学を知らない一般のひとには、使われ始めたともいえない状況であること 。ジェンダーはフランス語ではジャンルであり、すでに日本語になっている。もともとは名詞の性を表す言葉であり、2分化する形式である。セクス(性)とは言葉も概念も異なる。ジェンダーバッシングは無知からくるもので定着するにはもっと時間がかかるとの指摘をされた。さらに市の広報の市民記者として行政がいえないことを市民の立場で書くなど日ごろの実践を話された。提供された資料「行政主催の女性問題についての生涯学習講座が果たした役割―島根県の事例」では、島根県内の動きとして1998年を境にした報告、松江市の場合は95年の北京会議以後の女性たちの動きと女性センターの果たした役割が報告されている。

グループごとの話し合いでは、ワークショップのテーマの意味が参加者に伝わりきれなかったせいかグループごとの話題は多岐にわたった。中でも「女性の政治参加」という言葉がなければここには来なかった」とか、ご自分の落選経験から再挑戦を目指す人、行政情報誌の編集を担当する男性からは、行政の内容に踏み込んだ干渉を何とかしたい、などなど理解できる人に話を聞いてほしいという思いがあふれていた。最後に勝又さんから東京都の男女共同参画部局や女性の拠点施設を訪問した感想は「中央がこんなに寒々とした状況で、地方は力が出ない。もっとしっかりして」との叱咤激励が飛び出した。うーん、地方分権、男女共同参画…。まだまだ道遠し。

茅ヶ崎市議 鐘ヶ江洋子

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