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■2009年8月 フェミニスト議員連盟夏合宿 in 松江
■1日目
2009年全国フェミニスト議員連盟夏合宿 IN 松江が、8月8日、宍道湖畔の松江ニューバンアーバンホテルの会場で始まりました。

全国から30名あまり、そして島根県内の方がたのご参集で、総勢60名以上の参加者です。

素敵なフルートの演奏で幕開け。松浦松江市長、三島松江市議会議長からご挨拶があり、女性の登用、活躍に力強い応援メッセーを送っていただきました。幸先のよいスタートです。基調講演は、島根大学男女共同参画室専任講師の清末愛砂さんです。

清末さんは1972年生まれ。就職氷河期世代です。就職はなく、大学院に進んでも出口なしの状況は変わらず。セーフティネットとしての「家族」の解散と来年の契約はあるの?と心配しながらの非常勤講師生活を送ることになって、「1972年生まれを恨みたい」と語ります。最近の社会的事件を取り上げ、秋葉原事件に対する若者の反応は、ある意味同情的。それは男だから。秋田の畠山鈴香さんの起こした事件では、「魔女」「鬼婆」と名づけられるだけ。そのようななかで、女として生きるとはどういうことか、生き延びるとは何か、を考えたとのことです。

貧困が社会的広がりを持つなかで、なぜ。派遣村に女性がいないのか、女性はどうしているのか気になった、とのこと。歴史を振り返ってみると、女性はずっと貧困だった。とりわけ、労働者派遣法と男女雇用機会均等法の制定がともに1985年。結果、女性の分断がもたらされることになります。そして世界的に広がる格差問題に対して、「唯一下からしか育たない民主主義、唯一すべての人々ともにしか達成されない自由、闘いとられる民主主義を、上から来ることを期待するものではない」との言葉にあるように、女性の人権、自由は闘いとるものであることを強調されました。

引き続いてのパネルディスカッションでは、吉祥眞佐緒さん(DV被害者支援団体代表)、浜田妙子さん(鳥取県議会議員)に加わっていただき、野村羊子さん(全国フェミニスト議員連盟共同代表)のコーディネートで議論を深めていきました。

吉祥さんからは、DV支援の状況、派遣村での女性支援などについて、また、浜田さんからは 議会でのDV支援取り組みなどのお話がありました。清末さんからのお話でもあったように、つながっていくことの大切さが改めて確認され、女性差別撤廃条約選択議定書採択に向けての意見書の取り組みや定額給付金のDV被害者支給自治体アンケートへの取り組みなどが提案されました。

終了後は交流会です。3人の方々のソプラノを堪能しました。お食事もおいしく、いろいろな方が全国からメッセージを発信。名刺交換もおこなわれ、今後の交流の絆を約束しました。その後拡大世話人会ももたれました。

毎年おこなわれている夏合宿。引き受けていただいた実行委員の方々の企画、準備、運営に感謝です。こうやっていろいろな地域で開催できることに全国フェミニスト議員連盟の底力を実感します。
報告 : 陣内やす子(八王子市議 / フェミニスト議員連盟共同代表)
■2日目 分科会報告
■第1分科会報告 :「癌対策と産科医療」
(発議者 岩成 治さん / 本産婦人科医会がん対策委員会委員長、島根県立中央病院産婦人科医師)
1)子宮頸がんの実態
20歳代、30歳代の子宮頸がんが急増している。だから、子宮頸がんのがん検診の対象は20歳台からである。なぜ、急増しているかというと性交年齢の低年齢かがすすみ、1990年の3倍の子宮頸がんが発症している。特に目立つのは30歳代の死亡率が上がっている事である。60歳代になるとほぼ子宮頸がんの発症は抑えられる。

2)がんの発症経路
上皮細胞にHPV(ヒトパピローマウィルス)が感染。80%性交によって感染する。これは一過性の感染であり、人間の抗体により死滅するものが多いが、10%は持続。その10%は感染症的な時に円錐切除をすれば直る。しないものの40%は子宮頸がんとなる。子宮頸がんとなった場合は、子宮の全摘手術を受けるが非常に難しい手術である。

3)子宮頸がん対策
ワクチンが有効である。これは秋から導入が予定されているが、お金が掛かる。 がん検査であるが今は細胞検査が主流であるが、60%の精度しかなく、HPV検査によってウィルスがあるかどうかを調べるとほぼ完璧である。線腫のばあいも考え、両方の検査をすることを進める。自治体ではまだHPV検査をしているところが少ないが、するほうが経済的である。すなわち、子宮がんになった時の医療費よりも検査費用の方が掛からないという事で費用対効果を考えれば、自治体でHPV検査を早期に導入すべきである。

この分科会で議員として考えた事は、自治体でいかにHPV検査を20歳から広範囲に受けるように啓発し、かつ、無料化または低額化していくか、また、ワクチンの無料化を進めるかということだった。女性の体を守り、いのちを守る活動は女性がすすんでしなければ守れない。そのための恒常的な活動が必要だと痛感した。
報告 : 高橋ブラクソン久美子(狭山市議会議員)
 
■第2分科会報告 :
「田舎暮らしは笑いが止まらないほどハッピーでエキサイティング」
(発議者 河部真弓さん)
私は今年の春、13年間の議員生活を引退し、奈良県橿原市から今回のフェミニスト議 員連盟の合宿地となった島根県松江市で田舎暮らしを始めたところです。そんな中でこのタイトルに目を引かれて参加しました。

始めに講師の河部真弓さんご自身によって、30分の自己紹介がありました。小説家を目指した学生時代から、現在の職業マーケットプランナーに至るまでの行動や想い を述べられ、ここで彼女の行動力や人としての魅力がストレートに伝わってきまし た。

河部さんの活躍は大きな評価を得て、日経ウーマンオブザイヤー2008受賞とな り、私たちの知るところとなりました。授賞理由は、山陰の過疎地域で継続的に定住促進活動に取り組んだことです。

かつては、東京でフリーのマーケティングプランナーとして実績を積み上げてきた 河部さんはPR会社勤務の夫とともに10年前、島根県旧桜江町(現江津市)。この町は 四方を山に囲まれた小さな町、人口3200人で過疎化に悩まされている現状でした。夫の故郷ということで度々訪れていたこの地域が、河部さんをどんどん虜にし、河部さ んの方から夫の背を押してのUターンが実現したのです。それから始まったお二人の 田舎暮らしは次々と成果を生み出しました。知れば知るほど宝の山に思える故郷の魅力を全国に届けたいという熱意と、東京で培ったスキルを武器に、地域活性化のため のユニークな企画を立てました。当日は阿部さんの夫も“石見問屋”若旦那として和装で最後に登場しました。“石見問屋”というのは阿部真弓さんを理事長とするNPO 活動の一環で、地元でとれた食材等を販売するネットショップの名前です。

彼女の桜江町への思い入れが地元の人の共感を得て素晴らしい成果をもたらしました。
私自身は、充実し、(少々疲れた)議員活動を終え、今度は新たな人生にスイッチを入れる気持ちで田舎暮らしを始めました。彼女には田舎の素晴らしさをますます発信 していって欲しい。今後の活躍を大いに期待しています。
報告 : 松江市 岩佐 広子(元橿原市議)
■第3分科会報告 :「女性議員を増やすために―町村選挙に学ぶ」
(発議者 土居美智子さん)
分科会の参加者は約15人。司会は島根県議のはくいし恵子さん。事例報告の中で愛媛県前砥部町議の土居美智子さんは、合併に伴う町長リコール運動の中心的リーダーとしての経験とその後の町長選挙出馬のいきさつを報告。もう一人の山口県前萩市議の藤井郁子さんからは、合併によって広域化された市では郡部からの女性候補の当選は絶望的。過疎と高齢化、女性の見えない貧困の中で相変わらず女性の役割分担が固定化しており、網の目のしがらみに縛られて女性が女性を応援しない現実がある。どうしたら差別と戦うフェミニスト議員を日本中に増やすことができるか、との問題提起がありました。女性候補のエンパワーメントとともに有権者の意識を変えていく地道な地域活動の大切さを確認できた分科会でした。
報告 : 久万高原町 鐘ヶ江洋子
 

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